「最近よく見る『STEAM教育』って、なんのこと?」
「難しそうだけど、うちでもやったほうがいい?」
最近、SNSなどで見かけるようになった「STEAM教育」。なんとなく気になるけど、よくわからない…と感じる人も多いですよね。
実は、現代の教育では「ただ知識を覚えるだけ」では足りないと考えられています。これからは「知識をどう活かすか」が問われる時代。
知識を活かすためのベースを育てるのがSTEAM教育です。 STEAM教育を取り入れて、子供たちの「考える力」や「創造力」を自然に育てましょう。
今回は、STEAM教育に関して次の5つを紹介します。
2. メリット・デメリット
3. おうちでできる!STEAM教育の実践アイデア
4. 保育園・幼稚園でのSTEAM教育
5. 相性抜群!英語×STEAM教育を楽しむコツ
この記事を読めば、STEAM教育とは何かがわかり、家庭でも簡単に取り入れるアイデアを知れます!
また、STEAM教育と相性が良い、英語×STEAM教育の楽しみ方も紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
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STEAM教育とは5つの分野を組み合わせた未来型の学び

STEAM教育とは次の5分野を統合した教育法で、知識の暗記に重点を置いた従来の学びとは大きく異なります。
2. 技術(Technology)
3. 工学(Engineering)
4. 芸術(Art)
5. 数学(Mathematics)
現代はインターネットで情報が簡単に手に入る時代だからこそ、「その知識をどう使うか」が問われるようになってきました。
STEAM教育は、知識のみならず自分で考える力や新しいアイデアを生み出す力を育てるのが特徴。
特に幼児期は好奇心が旺盛で、柔軟な発想をしやすい時期なので、さまざまな分野に触れることで幅広い視点が自然と身につきます。
ここでは、5つの分野がどのように連携しているのか、幼児期にどのように取り入れられるかを具体的に紹介します。
1. 科学(Science)
科学分野では、「なんで?」「どうして?」と疑問に感じる姿勢を大切にします。
幼児期は好奇心が旺盛で、身の回りの自然に目を向ける力があり、大人が気にも留めないことに気づく視点を持っています。
たとえば、散歩中に見つけた花や虫に注目するだけでも立派な科学体験。 「これはなんだろう?」という好奇心が、探究心の芽を育てます。
写真を撮って植物図鑑を手作りすると、家庭でも簡単に楽しく実践できますよ。 科学での気づきは、観察を基に作品を作る芸術や、構造を考える工学へと自然に広がっていきます。
2. 技術(Technology)
技術分野は、人の願いやアイデアを現実に形にする力を育てます。
まずは、「もっと便利なものがほしい」「環境にやさしい仕組みを作りたい」などの思いを、どうすれば実現できるかを考えます。そこから、実際にモノや仕組みを作っていくのが「技術」です。
技術には、次の3つの活動があります。
例:工場でスマホを組み立てる
2. 開発:今あるやり方に工夫を加えて、新しいモノを作ること
例:もっと速く、効率的に働くロボットを考える
3. 発明:まったく新しい仕組みやアイデアを生み出すこと
例:今までにない移動手段を考える
このように、課題を解決するための工夫とチャレンジを、科学や数学の知識を使って形にするのが技術です。
技術は「どう作るか?どうしたらうまくいくか?」のような考え方や計画も含めた広い意味を持ちます。
そのため技術分野では、ただ手を動かすだけではなく、「どうすればもっとよくなるかな?」と考えることがとても大事です!
3. 工学(Engineering)
「自分がほしいもの」「もっと役立つアイデア」を、科学的な知識や工夫を使って解決するのが工学の役割です。 幼児期には、ブロックや積み木を使った遊びが導入にぴったり。
「どうすれば崩れないかな?」と工夫する過程で思考が深まります。 うまくいかなくても大丈夫!失敗の中にも学びの種がありますよ。
解決策を考えるときは、科学の知識を使って「なぜそうなるのか?」を考えながらアイデアを実現していきます。
工学は、「考える力」と「作る力」を使って、人の暮らしをよりよくするためのとても大切な学びです。
4. 芸術(Art)
芸術分野では、自分の気持ちや考えを自由に表現する力を育てます。 お絵描きや工作など、日常の遊びがそのままアートになります!
幼児期は「何を作ったか」よりも「どう作ったか」のプロセスを楽しむことが大切。 「楽しく描けたね」などの声かけで、子どもの想像力を後押しできます。
自由に表現できる場を用意して、のびのびとした創造の世界を広げましょう。
芸術は、他の分野で学んだ知識や考えを形にする手段となり、創造性を高める重要な役割を果たします。
5. 数学(Mathematics)
数学分野は、数や形・パターンに親しむことから始まる学びです。
おはじきやサイコロを使った遊びは、数の感覚に自然に触れられます。 「同じ形はどれかな?」と声をかけるだけでも立派な学びに!
また、大きさを比べたり順番を考えたりするのも効果的です。
算数を題材にした絵本を活用すれば、楽しく数に触れる時間が広がります。 数やパターンの理解は、工学での構造設計や技術分野での分析にも役立ち、STEAM全体を支える力になります。
幼児期にSTEAM教育を取り入れるメリット・デメリット

STEAM教育は注目されている一方で、「本当に幼児に必要?」と迷う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、次の2点を紹介します。
・気をつけたいポイント
家庭での実践を検討する前に、それぞれ確認しておくと安心です。
【メリット】考える力が鍛えられる
STEAM教育の大きな魅力は「考える力」を自然に育てられること。この魅力は、幼児期の成長段階と相性バツグンです!
幼児期は、「なんで?」「どうして?」と、疑問が次々に生まれる時期。 そのため、疑問に寄り添い、試して確かめる体験を積極的に作ることで探究心を育てます。
例えば、「どうして雷が鳴るの?」と聞かれたときに「なんでだろう?一緒に調べてみよう!」などの声かけをしてみましょう。
まずは「〇〇ちゃんは、なんで雷が鳴ると思う?」と子供の考えを聞いてみるのもいいですね。
「疑問に感じたことを仮説を立てて、それが合っているのか検証する」プロセスはSTEAM教育の目指す学びのかたちです。
幼児期は遊びを通じて学ぶ時期だからこそ、STEAM教育を取り入れる絶好のタイミングです!
【デメリット】親の手間や時間がかかる
STEAM教育は、親にとっても手間や時間がかかる学び方です。 なぜなら、子どもの主体的な学びを促すためには、大人が適切に声をかけたり興味を引き出す場を用意する必要があるから。
たとえば、「どうして空は青いの?」という問いに対して、すぐに答えを教えるのではなく「なんでだと思う?」と返してみましょう。
このように、「親に聞けば答えが返ってくる」のではなく、「自分で考える」余地を残す声かけが求められます。
こうした関わり方には親の理解や慣れも必要ですし、忙しい毎日の中で続けるのは簡単ではありません。 だからこそ、完璧を目指さず、できる範囲で楽しみながら取り入れることが大切。
子どもの興味に寄り添いながら、一緒に学びを楽しむつもりで関わっていきましょう。
【幼児向け】おうちでできる!STEAM教育の実践アイデア

ここでは、実際に家庭でSTEAM教育に取り組むためのアイデアを次の2つの視点から紹介します。
・遊びや取り組みの例
それぞれ詳しく見てみましょう。
【分野別】STEAM教育におすすめのおもちゃ・教材
子供たちの「楽しい!」を学びにつなげるために、おもちゃや教材をうまく活用しましょう。
ここでは、分野別にSTEAM教育に役立つアイテムを紹介します。
科学(Science)
・虫眼鏡
・スライム作りキット
・食紅を使った色水遊び
科学分野でおすすめなのは虫めがねを使った昆虫観察や、スライム作り・色水遊びなどです。
図鑑を家に置いておくのも効果的。 子供の目の届くところにさりげなく置いておいて、時々保護者が手に取って眺めてみてください。
大好きなパパ・ママが楽しそうにしていると子供たちも自然に「一緒にやってみたい」と感じます!
技術(Technology)
・ボットリー
・ブロック、積み木、マグフォーマー
・カラフルギア
・廃材を使った工作
技術の分野には、身近な道具やデジタル機器に親しむ目的があります。幼児期に遊びに取り入れることで、機器操作の理解や興味につながります。
ただし、あまり早い段階からデジタル機器を与えるのが不安なご家庭もあるでしょう。アナログ手法でも十分技術分野を伸ばせるので、ご安心ください。
たとえば「ボットリー」は、自分でコースを作って動かすことでプログラミングの考え方を自然と学べる知育ロボットです。
ブロックや積み木、マグフォーマーは自由な組み立てが魅力で、空間認知や創造力も同時に伸ばせる点が特徴。
ほかにも、ギアを組み合わせて動かす「カラフルギア」や廃材を使った簡単なロボット作りも効果的です。
ロボット作りは、設計・組み立て・試行錯誤などの技術的要素がたっぷり含まれています。
工夫しながら形にしていく経験が、自然と考える力を育ててくれるので、「作って動かす」面白さを味わえます。
工学(Engineering)
・ブロック
・レゴデュプロ
・LaQ
・自作のピタゴラ装置
工学の学びでは、「作って動かす」経験を通じて思考力を育てます。幼児期におすすめなのは、ブロックやパーツを使った組み立て遊びです。
たとえば、レゴデュプロやニューブロック、LaQは導入にぴったり。どれも手軽に使えて、自由な発想で構造づくりを楽しめるおもちゃです。
また、ピタゴラ装置などの仕掛けを作る遊びでは「どうすればうまく動くか?」と考える力が自然と養われます。
100均アイテムでピタゴラ装置を自作する動画がYouTubeにアップされているので、親子でまねしてみるのも面白そうです!
試行錯誤しながら工夫するプロセスが、工学的な学びの土台になり、完成したときの達成感が自信にもつながります。
芸術(Art)
・ぬりえ
・お絵かき
・スタンプ
・折り紙
・工作
芸術分野では自分の思いやイメージを表現する力を育てる遊びがおすすめ。特に幼児期には、日常の遊びの中で表現力を伸ばしてあげましょう。
ぬりえやお絵かき、スタンプなどは各家庭でも取り入れやすい遊びです。自由に描いたり押したりすることで、感性や創造性が育ちます。
また、折り紙やはさみ、のりを使った工作もおすすめ! 指先を使って形を作ることで、集中力や達成感も得られます。
「どう作ろう?」と考える時間が、アート的な発想につながりますし、親子で一緒に取り組めば表現する楽しさも深まっていきます。
数学(Mathematics)
・数字パズル
・百玉そろばん
・すごろく
・ボードゲーム
・数のフラッシュカード
・さんすう絵本
数学分野におすすめのおもちゃは、数字パズルやそろばん、フラッシュカード、すごろくなどのボードゲームです。これらは遊びの中で数や順番、数量感覚に自然と触れられるアイテム。
手を使って数や形に触れることで集中力や空間認識も一緒に育まれ、算数への抵抗感を減らせます。
特に、家族と一緒にボードゲームを楽しめば、会話の中で学びが深まるのも魅力です。数字と仲良くなる第一歩として、遊びに取り入れてみてはいかがでしょうか。
STEAM教育につながる遊び・取り組みの具体例
STEAM教育を取り入れるのに、特別な準備は必要ありません!料理や散歩、イベントへの参加など、日常の中に実践のヒントがたくさんあります。
たとえば一緒に料理をしながら、「なんでふくらむの?」「色が変わったね」と声をかけると、科学への興味へつながります。
散歩中の何気ない風景も、子供にとっては大発見。「黄色い花が咲いてるね」「鳥の鳴き声が聞こえたね。どこにいるのかな?」と見えたり聞こえたりしたことを口に出して共有しましょう。
さらに、「おもしろいね!」「不思議だね」と共感すると、子どもの探究心はぐんぐん伸びます。
また、イベントへの参加も、体験を通して知識が深まる貴重な機会です。自治体が開催している地域のイベントなどにも足を運んでみましょう。
Global MOM to MOMでは、日本全国で外国人ファミリーとの国際交流ピクニックが開催されています。海外出身の家族との交流は、「なぜ?」「どうして?」を見つける大チャンス!
保育園・幼稚園でのSTEAM教育

保育園や幼稚園では、STEAM教育は身近な取り組みとして昔から行われてきました。
保育園や幼稚園でよく行われる遊びや、絵画や工作などの日常の活動には、工学・科学・芸術などの要素が自然に含まれています。
最近では、子どもたちの“考える力”や“表現力”をより意識的に育てる保育が広がっています。そのために、従来の活動に「STEAM教育」の明確な視点を加えた活動が盛んです。
たとえば、ブロック遊びも「どんな形なら崩れないかな?」と問いかけることで、工学的な思考を引き出すきっかけになります。
特別なカリキュラムを用意しなくても、日々の遊びや体験に少しの工夫を加えるだけで、立派なSTEAM教育になります!園での取り組みを知ることで、家庭でも応用しやすくなりますよ。
英語も一緒に!STEAM教育を楽しむコツ

実は、STEAM教育と英語学習は相性のよい組み合わせです!その理由は、幼児期は言葉と好奇心の吸収力が高く、多様な刺激が学びの基盤になるから。
たとえば英語の絵本や動画、知育アプリを使えば、科学や数学的な概念にも自然と親しめます。
さらに、英語を使って外国人と交流できる機会があれば、「伝えたい!」「知りたい!」という気持ちが芽生え、学びが深まります。
Global MOM to MOMでは国際的な交流の機会が豊富なので、英語もSTEAMも“リアルに体験しながら学べる”のが魅力です。
英語は“お勉強”ではなく、遊びや活動の中で使うことがいちばんの近道。まずは日常に英語を取り入れ、楽しくSTEAM的な考え方にふれる機会をつくってみましょう!
【まとめ】STEAM教育は日常の「なぜ?」を大切にすることから

STEAM教育の第一歩は、子どもの「なんで?」を大切にすることです。幼児期は、身の回りの出来事に目を向けて考える経験が、思考力や創造力の土台になります。
特別な教材がなくても、料理や散歩、工作など日常の中には学びのタネがたくさんあります!
「どうしてこうなるの?」「これは何だろう?」と一緒に考える時間を通して、STEAM的な思考の芽を育てましょう。
またGlobal MOM to MOMなど、多様な体験ができる場に参加すると、家庭では得られない刺激や発見に触れられます。視野を広げる環境があると、子どもの「知りたい!」はより豊かに育ちます。
日常にある「なんで?」を見逃さず、STEAM教育を楽しみましょう!
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