インター幼稚園、プリスクール卒業後に”英語力が0になる”って本当?

「英語耳を作るのは幼少期から」

「英語を習うのに早すぎることはない!」

こういったことから、100%英語環境のインターナショナル幼稚園、キンダーガーデン、プリスクールに通う子供たちが増えています。

確かに、早くから英語に触れることは大きなメリットになります。

大人になってからでは身に付かないような発音や聞き取り、また国際感覚も付くでしょう。

しかし、意外と知られていないのが、インターナショナル幼稚園を卒業したその後のこと。

英語の幼稚園で毎日英語シャワーを浴びて、英語がペラペラ話せるようになったのでこれで安心、と思いきや!

油断していると、思わぬ落とし穴が待っているというのです。

子供は英語を吸収するのも忘れるのも早い!?

子供を英語環境に置くと、いつの間にか英語を話せるようになっています。

私は長男5歳、長女3歳の時にアメリカに住居を移し、現地の学校に通わせた経験があります。毎日現地校に通う内に、数ヶ月でお友達とコミュニケーションが取れるようになり、半年もすると聞いた音をそのまま発音して、流暢に英語を話すようになりました。

いつの間にか、私が子供たちに発音や言葉遣いの間違いを指摘されるほどです。

私は苦労して英語の勉強をしていても一向に英語力が上がらないのに、子供はうらやましいと思ったものです。

しかし、同時に困ったことがおきました。

子供たちの日本語力が、日に日に落ちていったのです。

妙な日本語を話すようになったり、簡単な言葉でも「それ、どういう意味?」と尋ねられることが増えたのです。

さらに、日本語で他の人から話しかけられても「はい」と「いいえ」しか答えないという状態に。日本語に対して苦手意識まで芽生えてしまいました。

読み書きに関してはもっと深刻で、なかなかちゃんとした文章を書けるようになりませんでした。週1回日本の補習校に通っていましたが、段々と日本の学齢レベルに追いつかなくなっていってしまいました。

日本人であるのに、日本語でさえ、使う頻度が減ると能力が落ちて来てしまうのです。

これが英語でも同じことが起ります。

毎日スクールで話していた英語でも、使う頻度が減ると、急に話せなくなってしまうという状態になるのです。

圧倒的な時間数の英語浸けの環境

海外に住んだり、英語の幼稚園に通わせてる間は、圧倒的な時間数で英語に浸っています。

この時間数が、自然に英語を身につけることを可能にしているのです。

例えば、1日5時間英語のプリスクールに通い、それを週5日続けたとします。

月20日通ったとして、5 × 20 =100 で月100時間。1年で1200時間です。

それが3年間だと3600時間も英語に触れている環境にいることになります。

これだけの時間、自分だけで英語を勉強してみようと思ってもまず不可能でしょう。

毎日通うスクールという環境以外に、日本に住みながら英語に年間1200時間触れるということは、他の方法で作り出すのはかなり困難です。

インター・プリスクールの卒業後こそが勝負!

インターナショナルスクール その後

そして、その英語漬け環境のインターナショナル幼稚園やプリスクールを卒業し、日本の小学校に通うと、その英語漬けの時間がほぼゼロになり、ほぼ100%日本語で学ぶ環境になるのです。

英語漬けの環境が維持できなくなると同時に、英語を忘れていきます。

ベストな環境は、インターナショナル小学校に進学することですが、通える範囲になかったり、費用が高額だったり、日本人の受け入れ枠が少なかったり、と断念する場合も多いと思います。

卒業後、英語力を維持する6つの具体的な対策

では、せっかく覚えた英語力を維持するためにできることを考えてみましょう。

1. 家では英語オンリー!

私の旦那さんは日本人ですが、3歳からアメリカで育ち、完璧なバイリンガルです。

そんな彼は、中学生の時に1年半ほど日本に住んでいたことがあります。

彼の家でのルールは、

「日本にいる時は、家での会話は英語でしなさい。

アメリカにいる時は、家で日本語を話しなさい」

ということだったそうです。これはかなり厳格に守られたそうです。

幸い年の近い兄弟もいたので、兄弟間や親との会話は学校と違う言語を使うことで、ある程度のレベルをキープできたと話しています。

これと同じように、英語のプリスクール等を卒業しても、家ではなるべく英語で話せる環境を作ることです。

これは思っている以上に大変で、親も努力を要します。しかし、親も一緒に英語を学ぼうという姿勢があれば、きっと可能です!

また、映画やテレビを、なるべく英語で視聴することもおすすめです。できれば家族一緒に、英語で楽しめるようになりたいところです。

▶︎親子で楽しめる!英語学習にオススメの映画20選

2. 英語学童、サタデースクール、英会話教室、英語イベントに通う!

可能な限り英語環境に置いてあげるようにすることも大切です。

放課後に英語学童や週末にサタデースクール、英会話教室に通ったり、英語イベントに参加することもおすすめです。

そこでできたお友達との輪が広がれば、さらに英語に触れられる環境を作りやすくなるでしょう。

英語ファミリーでは、英語サッカー、英語クッキング、英語ピクニックなど、英語を使った楽しいイベントを開催しています。

▶︎近日開催の英語イベント情報はこちら

最近では帰国子女向けの英語塾もできています。帰国子女の英語維持のための振興財団もありますので、ぜひチェックしてみることをおすすめします。

▶︎海外子女教育振興財団 (全国)

▶︎帰国子女アカデミー KA International (関東首都圏のみ)

3. 英語で読書!

読み書きがある程度できるなら、英語の本を積極的に読みましょう!読書の大切さは、近年ますます注目されていますね。

私自身、英語読書を続けているときは、リスニングや会話力も上がっていると感じられます。最近はアマゾンなどでも、洋書をそれほど高くない値段で入手することも可能です。

▶︎英語力アップにも効果的!本好きの子供に育てる読書習慣をつけるには?

4. 英語日記をつける!

英語日記を付けることもおすすめです!

バイリンガルにとって、読み書きは英語の方が簡単だと言います。習慣にしてしまえば、大きく効果が出ますよ。

5. 英語に力を入れている学校に入学する

授業の一部を英語でおこなったり、英語に力を入れていることを公言している学校に入学することです。

最近は私立の小学校などで、英語を積極的に取り入れるようになってきました。

帰国子女を積極的に受け入れている学校も多くあります。帰国子女のお友達から、大いに刺激を受けられたら理想的ですね。

▶︎国際バカロレアとは?バカロレアのメリット・デメリットと日本の認定校

6. 親子留学

夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、親子で海外に行ってみるのも効果的です。

現地のプログラムに参加し、現地の子供と一緒にアクティビティを通して、楽しく英語力の維持ができます。また、同伴するママやパパの英語力UPも同時に期待できます。

▶︎海外旅行中に現地の子と触れ合えるキッズ向けプログラム・海外サマーキャンプ8選

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日本の教育の弊害

日本にいると、英語力を伸ばすのは非常に大変に感じます。

まず、流暢に英語を話せる教師、教えることができる教師が少ない。

ちょっと英語を話すと、気取っていると取られてしまいがち。

英語を話せる日本人の人口が少ないので、英語を話している人に注目してしまい、話している側は聞かれるのが恥ずかしいと感じてしまう。

こういった話をよく聞きます。周りがみんな英語を話している時はなんでもなかったことが、急に恥ずかしく抵抗を感じるようになってしまうのです。

みんなと違うことを嫌う、日本の教育の弊害とも言えるのではないでしょうか。

アメリカ育ちの私の旦那さんも、中学時代に日本に短期間住んだ時は大変だっと言います。

「アメリカから来たやつがいる」と、クラスにのぞきに来られるのは日常茶飯事で、英語を話すと「なに言ってるかわからない、へんな発音」と言われたこともあるそうです。

また、友人のイギリス人の父を持つハーフのお子さんは、小学校で英語の発音が上手なことを馬鹿にされたのがきっかけで、英語が話せないふりをして、挙げ句の果てに、友達の前では英語しか話せない父親と会話するのを拒んでいたと言います。

最近は都市部などでは帰国子女も珍しくありませんし、インターナショナルスクール出身の子も増えてきましたが、まだまだ現状はこんな状態です。

学校教育の場や日本社会で、英語を話すことが恥ずかしいことではなく、当たり前のように話せる雰囲気になればと思います。

まとめ

いかがでしたか?英語を一度話せるようになったと思って油断していると、全て忘れてしまうという悲劇が待ち受けているかもしれません。

バイリンガルへの道のりは決してラクではないのです。

英語幼稚園だけに任せているからと安心せずに、ぜひお子さんと一緒に取り組んで、本物の英語力を手に入れられるといいですね!

ABOUTこの記事をかいた人

3児のママでアラフォー主婦。
ロサンゼルスに4年在住し、現地の子育てを経験。
帰国後は、ジュニア英会話講師、英語教育に関する記事の執筆を中心に活動。
学び直しのため大学に編入し、現在は2度目の女子大生を満喫中。