元英語講師がズバリ!子供の英語の読み書きはいつから教えるべき?

英語を話せない日本人が多いため、英語教育というと「話せる英語」にフォーカスされがちですが、英語を読めたり書けたりすることも重要なスキルです。

日本では小学校高学年から読み書きが始まりますが、早期英語教育をしたい方にとっては遅いような気もしてしまいますよね。

そこで今回は、学校や英会話教室、アメリカでの英語の読み書き学習を比較し、子供の発達過程も考慮した読み書き学習の最適な時期や練習方法をご紹介していきます。

学校での子供の英語の読み書き

いつから英語の読み書きを教えるの?

2020年から全面実施される新学習指導要領では、小学5年生から読み書きの指導が始まるとされています。

目標到達レベルは?

・「読み」

  1. 文字を識別し、その読み方を発音できる。
  2. 語句や表現の意味がわかる。

既習の単語や表現で構成された文章を声に出して読めるようになることを目標としていますね。

・「書き」

  1. 大文字小文字を書くことができる。
  2. 語順を意識しながら、語句や表現を書き写すことができる。
  3. 自分のことや身近なことを、例文を参考に書くことができる。

大文字小文字からなる文章を、お手本を見ながら書けるようになることを目標としていますね。

使用される新しい教科書も、そのような構成になっています。

ちなみに英語を書く4線は真ん中の線が広く変えられており、小文字も書きやすくなっていますよ。

どうやって英語の読み書きを教えるの?

・「読み」

大文字と小文字が識別できるような練習をしていきます。

また、絵本などを通して語句や表現を声に出して意味を確認しながら読んでいきます。

・「書き」

CDの音声を聞き取って大文字小文字を書く練習をします。

また、例を参考にしながら、アクティビティなどを通して単語や表現を書いたり、自己紹介の文章を書いたりしていきます。

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英会話教室での英語の読み書きの教え方

英会話教室では話したり聞いたりしかやっていないイメージがありますが、実はそうではなく、読み書きもレッスンに取り入れている英会話教室がほとんどです。

今回は大手英会話教室「ECCジュニア」のレッスンを例にご説明していきます。

いつから英語の読み書きを教えるの?

・「読み」

アルファベットの大文字、単語の読みは2才から始めます。

単語に関しては絵カードを使用しますので厳密には単語の読みではないかもしれません。

実際に文字だけを見て単語を読む練習をするのは4才からです。

また、既習単語や表現で構成された絵本は小学1年生から読む練習を始めます。

・「書き」

アルファベットの大文字小文字を書くことは4才から行います。

単語や文章は小学1年生から書いていきます。

また、小学3年生から単語を置き換えて自分のことを書く練習をしていきます。

目標到達レベルは?

・「読み」

  1. 2・3才 大文字の形になじむ
  2. 4・5才 大文字小文字、単語を読む準備をする
  3. 小1~3
    (1)大文字小文字、単語を読む準備をする
    (2)既習表現の絵本を読むことができる
  4. 小4~6
    (1)単語や文章が読める
    (2)単語のつづりをフォニックスの助けを借りて読める
    (3)既習表現の絵本を読むことができる

・「書き」

  1. 2・3才 運筆力の基礎を養う
  2. 4・5才
    (1)直線や曲線が書ける
    (2)お手本を見ながら大文字が書ける
    (3)小文字のなぞり書きができる
  3. 小1~3
    (1)大文字小文字が書ける
    (2)単語や文章のなぞり書きや書き写しができる
  4. 小4~6
    (1)大文字小文字が書ける
    (2)単語や文章を正しく書き写すことができる

どうやって英語の読み書きを教えるの?

・「読み」

大文字の導入はアルファベットの歌とパズルから始まり、絵カードや一目読みカードで単語の読みを練習していきます。

絵本は音声を聞き一緒に読むところから始まり、一人で読めるようになるまで練習をします。

・「書き」

2・3才でぬりえや運筆練習をすることにより文字を書くための運筆力をつけることから始まり、なぞり書き、写し書きを経て文章を書けるように練習していきます。

アルファベットや単語については大量筆写をして文字を書くトレーニングをします。

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アメリカの子供の英語の読み書き

アメリカでは、小学校入学の1年前からキンダーガーデンで義務教育が始まるため、5・6才頃から本格的に読み書きを習います。

また、読んだり書いたりするのに重要なスキルとして「フォニックス学習」も始まります。

日本の子供はひらがなを読むことができれば、単語や文章を読んだり書いたりできるようになりますよね。

しかし、英語圏の子供はアルファベットを読めていたとしても、アルファベットと発音やつづりは別物のため、単語や文章を読んだり書いたりすることができないのです。

だから、フォニックスを覚えれば、初めて見る単語でもどのように発音するか分かるのです。

関連記事:必見!フォニックスとは?知っておきたい基礎ルールと発音のまとめ

子供の発達過程から見る読み書き

ここでは、読み書きに関わる子供の発達過程をご説明していきます。

・「読み」

4才頃から文字への興味を持つようになると言われています。

特に教えようとしなくても自分の名前を読むようになったり、おでかけ中に見かけた文字を読むようになったりします。

しかしこの段階では、一文字一文字を認識しているわけではなく、単語全体のイメージで読んでいるため、「りんご」は読めても、「り」は読めないこともあります。

5・6才になるとひらがなが読めるようになり、小学校にあがると読むだけではなく、文章を理解することができるようになります。

・「書き」

書くためには手の動きの発達が必要です。

一般的には、1才半頃になると「つかむ・はなす」ができるようになり、2才頃になるとぎこちなくも絵本のページをめくったりなぐり書きをしたりなどの作業ができるようになります。

3才頃になるとボタンを外したり円を描いたりするなど細かい作業ができるようになります。

そして4才頃にははさみを使うなど道具を使うことができるようになり、利き手がはっきりとしてきます。

5・6才になると自分の名前が書けるようになり、小学校にあがると文字を書くだけではなく、書きたい単語や文章などを書けるようになります。

結局、読み書きはいつからするべき?どうやって教える?

まずは英語の「聞く・話す」でベース作り

英語の読み書きを始める前の大前提として、「聞く話す」をたくさんしておく必要があります。

言語の習得段階は、「聞く→話す→読む→書く」だからです。

英語圏の子供も、いきなり読み書きを始めるわけではなく、5・6才までにたくさんの英語を聞いたり話したりしてきていますよね。

関連記事:[保存版] おうちで英語育児!覚えておきたい子育て英語フレーズ集10選

読み書きを始める前に、歌や動画をたくさん見聞きしておき、単語を発音したりフレーズを真似したりなど、ある程度「聞く話す」ができるレベルになっているかを確認しておきましょう。

音の蓄積がたくさんあることで、読んだり書いたりするときに自分の中にある音と結び付けながら覚えていくことができますよ。

英語の「読み」はいつからでも

アルファベットは2・3才からどんどん発音する練習をしておきましょう。

識別できる子はアルファベットの形を見て発音できるようになっていきます。

アルファベットやフォニックスの表を貼っておくなどして、いつも何度も見られる環境を作っておきましょう。

単語も、まだ文字として認識することはまだできませんが、発音をたくさん練習しておくと良いですね。

4才になると、文字をひとかたまりで認識できるようになるので、文字だけの単語やSight Word(頻出語句)をカードなどで読む練習をしてみましょう。

また、読むことにつながるのが「絵本の読み聞かせ」です。

絵本の読み聞かせの効果については数多くの書籍が出ており、早く読み聞かせをして悪いことは一つもありません。

生まれたときから読み聞かせをしてあげても良いでしょう。

関連記事:[英語が話せないママ向け] 英語絵本の選び方、読み聞かせのコツ

注意点としては、日本に暮らす私たちにとっては日本語が最も重要なので、英語の絵本と同じ、もしくはそれ以上日本語の絵本も読み聞かせをしてあげること、それから英語の発音が苦手であれば読み聞かせ以外にCDも聞かせてあげることです。

CDを聞かせておいてあげさえすれば正しい発音がしっかりと子供の耳に残るので、発音が少し苦手でも読み聞かせをしてあげてOKですよ。

小学校入学までに読める文字の蓄積をできた場合は、小学1年生あたりから絵本を読む練習を始めるのもおすすめです。

その場合必ず音声がある教材を選んでくださいね。

英語の「書き」は慎重に少しずつ

2・3才頃はクレヨンなどを使った運筆練習にとどめておき、4才頃からアルファベットワークなどを使ってなぞり書きや写し書きをしていくのがベストではないかと思います。

アルファベットに慣れたらフォニックスワークなどに進むのも良いですね。

あまり勉強色が強すぎてもこの時期の子供は飽きてしまうので、ゲーム感覚でできるような楽しい構成のワークを選びましょう。

また、ワークに取り組む際、書きにくく薄い鉛筆はNGです。

なぜかというと濃く書こうとして変な力を入れるようになってしまったり、文字がガタガタになってしまったりします。

三菱など信頼のおける会社の鉛筆を使用しましょう。

また、色鉛筆を使用する場合、消せるタイプの色鉛筆は発色が悪く薄く見えてしまい、薄い鉛筆と同じことがおきてしまうのでオススメしません。

英語の「読み書き」は気づいたときに始めましょう!

さて、英語の読み書き学習の最適な時期や練習方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

もちろん適切な時期に始めることがベストですが、時期が遅くなってしまったからといってもう出遅れた…なんて心配はいりません。

適切な時期に始める場合に比べると少し大変だと感じることもあるかもしれませんが、

一番大切なのは、英語に触れる量を確保してあげることと、焦らず段階を踏んで学習を進めていくことです。

本サイトの英語ファミリー主催で、ピクニックやハロウィンパーティーを開催し、同年代の外国人の子供達と遊んだり、子供同士で英語で話したりするのを実際に体験できる場を提供しています。

日本の子供達にとって刺激的で英語を学ぶことへのモチベーションUPのためには、とても大切です。

幼い頃から外国人に触れ合う体験を重ねることで、外国人を身近な存在に感じ、英語が話せる楽しさを知って、自発的に英語を学ぶ子供になってもらいたいと思っています。

大人は、英語のABCを教えるのもいいですが、英語を話したいと思う動機や、英語に興味を持つきっかけを子供に与えることが大切だと思っています。

一度、英語スイッチが入ると、子供は自ら英語に興味を示し、どんどん吸収していきますよ。親がABCを教えたり、英会話教室に毎週通わせたりしなくても、大丈夫なんです。

自分から海外に興味を持ち、将来、きっと英語が話せる大人になります。

逆にまだ早いかな?と思っている方も、上記の記事を参考に今の年齢からできることを見つけ、ぜひ始めてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

藤ひつじ

英文科卒。公立学校英語科教諭、英会話教室講師を経て、専業主婦に。英語が大好き!けれどどうしても限界が…。そんな経験から、未来の我が子をバイリンガルにと密かに計画中!猫とモフモフしながら執筆してます。