アメリカ在住20年のママが語る!日本は子育てしにくい?日米の子育て比較

アメリカに住んで20年。こちらに住んでいると、当然だと思っている出来事や習慣が、実は日本にはないことが良くあります。

アメリカで子育てをする上で私が一番気に入っている点は、枠にハマられないその自由な考え方。

また、人として「こうしなければいけない。」という「義務」を求められるより、「こういう風にしてみては?」という「人権」を尊重してもらえるのは心地良いです。

ここでは、精神面に始まり、安全面、便利な点、そして保険の経費についてなど、アメリカで子育てをして良かった点と日本で子育てをして良かった点を比較して行きます。

アメリカで子育て メリット5選

 

1. ママ友グループへの参加は自由

日本で過ごしていると、赤ちゃんの生後、ママの生活リズムが落ち着いた頃から、ママ友グループへの参加が一般的です。

アメリカでは、地域毎にあるMoms Clubというママが集まるグループがあり、その地域に住む人なら、誰でも参加自由です。

出産後、子育てで悩んでいるとき、ママ同士で赤ちゃんや子供を連れて集まり、話をしてストレスを発散したり、お互いに子育て情報を得たりする場です。

また、赤ちゃんが大きくなって他の子供たちと遊べるようになると、ママはおしゃべり、子供たちはプレイデートへと進展して行きます。

当時、私は車がなかったことと、グループの中に溶け込むことに抵抗を感じたので、このMoms Clubには参加しませんでしたが、ここに住んでいて孤立感を感じたり、嫌な思いをしたことは一度もなかったです。

プレイグラウンドへ行くと、たくさんのママたちがいたので、そのときにおしゃべりをしたり子育てのコツを聞いたりして充実していました。グループにこだわらないアメリカ社会。精神的にとても楽です。

2. 新しくて安全なプレイグラウンド

日本へ帰国したとき、子供たちをプレイグラウンドで遊ばせて思ったのは、「この遊具は大丈夫?」という安全性でした。鉄パイプで作られた鉄棒やブランコは錆びていたり、あまり現代のスタイルに合っていない遊具だったり。

一方、アメリカのプレイグラウンドは安全性が配慮されているので、年相応のプレイグランドであれば、子供を遊ばせていて「危ない!」と思ったことはありません。

これは、もちろん子供に安全な場所を提供する地方政府の安全方針があってのことですが、根本として子供たちに怪我をさせると、プレイグラウンドを作った会社やその会社を雇った地方政府が訴訟を起こされ、訴えられる場合があるので、アメリカでの安全面はかなりシビアです。

プレイグラウンドを作る会社は常に研究を重ねて、小さい頃から子供たちが体力を付けられる環境と、安全面を慎重に考えているため、質が良いものができてきます。

また、あまり古いプレイグラウンドだったり壊れていたりすると、税金を払っているという意識の高い住民から、その地方政府に苦情や申請があるため、新たにプレイグランドを建設してもらえるということになります。子育てにはとてもありがたいです。

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3. 子供向けの施設が整っている

日本に行き不便に思ったのは、エレベーターが充実していないことです。ストローラーを使う親への配慮があまりなく、階段を使わざるを得ない状況に何度か直面しました。

また、人混みの多いところでは、ストローラーでエレベーターに乗っても、端に行けとばかり追いやられ、あまり良い気分ではなかったです。

アメリカでは、ストローラーを使う家族への配慮はもちろん、老人を含む足の不自由な人への配慮も浸透しています。

狭い日本と違い、いろいろな場所でエレベーターが整備されているほか、地下鉄の車両の中でも、ストローラーが十分に入れるスペースがあるため、ラッシュアワーを以外、ストローラーを使って乗ることに問題はありません。

また、スーパーでは、赤ちゃんが入れる買い物カートスペースがあるのに加え、3-4歳くらいになると、車の形をしたカートやおままごと遊びができる子供用カートを子供が押して、ママと一緒にショッピングができるなど、楽しい環境も整っています。

4. 子供への配慮がある社会 

以前、日本へ帰国したとき、困っているのに見てみぬ振りをした、とても残念な経験をしました。

成田からバスターミナルで実家がある駅に降ろされた後、主人は寝てしまった我が息子を抱えながら荷物を運ぼうとし、私も抱えきれない荷物をなんとか動かそうとして、タクシーを拾おうとしたときのこと。

駅前でバスを待っていた10人以上の日本人は私達が困っているのを見てみぬ振りをして、何も手助けしてくれませんでした。こういうとき、アメリカではすぐに手を差し伸べてくれる人が多いです。そ

れを期待していたのは反省していますが、呼び止めたタクシーの運転手でさえ、車から降りることなく、全く手助けしてくれなかったときは、途方に暮れてしまいました。

アメリカ社会に住んでいると、男性のみならず手が空いている人であれば、女性でもティーンエージャーでも手助けしてくれようとします。

ある日、歩道を歩いていたとき、ストローラーがなかなか前へ進まず、必死に押そうとしていたところ、困った様子を見た男性がすぐに手伝ってくれました。

エレベーターの中のマナーでも、ストローラーの親子はまず先にエレベーターに乗り、降りるときは一番先に下ろしてくれる配慮があります。

日本では、特に男性がツカツカと先にエレベーターを乗り降りして、周りのことを一切考えていない光景をよく見かけるのは残念です。

5. 車移動で便利

ニューヨーク街などの大都市以外、アメリカでは車社会です。

日本に比べ、ずいぶんと土地が広いため、車無しでの移動は相当不便です。以前、我が家でも車一台しかなく、主人が会社へ出かけてしまうと困りました。

赤ちゃんの息子と出かけるところと言えば、最低15分以上歩かないと着かない公園でした。

自宅から歩いて10分程度のところにスーパーがあるのですが、そこまで行くのも時間がかかり不便ですが、買い物をした後の荷物運びが相当辛いです。

牛乳は1ギャロン(3リットルほど)が通常で、野菜、果物、肉など、どれをとっても日本の食品に比べて大きいです。それを運んで帰るのは、相当の苦労です。

車がない不便さは、日本の土地感覚では全く想像できません。

やはり車があると非常に便利です。駐車場が広いため、ストローラーを出し入れするときは場所にゆとりがあります。

また、郵便ポストへ郵送するときはドライブスルーも可能です。

銀行のATMもドライブスルーがある場合や、短時間駐車可能なATM付近の駐車場所へ車をおけるため、わざわざ子供を車から降ろさなくても、子供の様子を見ながらATMを利用できます。

その上、移動をしている間、子供が昼寝をしてくれるため、目的地に着いたら機嫌良くおはなし会などに参加できます。

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日本で子育て メリット3選


出典: http://r.gnavi.co.jp/

1. コンビニやスーパーが充実している

アメリカで子育てをする便利さはたくさんありますが、日本でも子育てし易いと思うことがあります。例えば、コンビニやスーパーにある品物の質の良さです。

アメリカに住んでいると、あまり既製品を子供に食べさせたいとは思いません。

それは、塩分や糖分が多かったり、脂分もたくさん含まれているからです。

野菜や果物も安いとはいえ、日本のものとは質が落ちます。

私が良く小さい子供たちに食べさせたものは、にんじん、ほうれん草、りんご、いちごなどの栄養ある食材をピュレーにして、子供に食べさせました。

安いし栄養はあるのですが、時間と労力がとても掛かります。

それに比べ、栄養感覚が高い日本人ですから、既製の食品でもあまり心配なく購入できて、コンビニやスーパーで気軽に品数豊富な栄養食品が手に入るのは、とても便利だと思います。

2. 行動範囲が小さくて動きやすい

先程、アメリカ社会で車の移動の便利さについて書きました。

子供を車に乗せながら、自分の行きたいところへ気軽に行けるのはとても便利なことなのですが、それでも、自宅からすぐ近くに公園があったり、歩いて行ける小児科、スーパー、そしてコンビニがあると、やはり便利です。

近所にこういった場所があると時間の節約になり、掃除、洗濯、夕飯の支度など、車で移動する時間よりも自宅で家事をしている時間の方が欲しいと思います。

日本の狭い土地では、移動にあまり時間を掛けないという点で、行動範囲が狭い方がいいと思います。

歩いて行動するには暑さや寒さに影響がありますが、近所で用を済ませることが出来るのは、とても便利です。

3. 医療費が安い

アメリカと比べると、日本の医療費は断然安いです。

アメリカの健康保険は各自で加入するため、料金はまちまちですが、それでも医療費は日本の3倍から10倍すると言っても大げさではありません。

例えば、赤ちゃんが風邪を引き、医者に診断してもらうだけでも、100ドルほどかかります。

それで薬を処方してくれれば良いですが、基本的に処方箋の薬はよほどのことがないと出してくれないので、ただの風邪だと診断だけで帰されることが良くあります。

また、緊急で怪我をした場合、緊急病院へ行くことになり、そこで処置してもらうだけでも、300~1,000ドルの請求費は、珍しいことではありません。

これが週末になると、また金額が上乗せになり、相当の額になります。

日本に帰国したとき、5歳の息子が頭を切ってしまった事故がありました。

流れる血をなんとか抑えながら、どうして良いか分からず、とりあえず外科医へ連れて行きました。

日曜日の夕方でしたが、なんとか治療をしてくださる医者が見つかり、息子は応急処置をとってもらいました。

すべての処置を済ませ、いざ支払いというときになり、私は日本の保険証を持っていなかったので、かなりの治療費を請求されると覚悟していました。

しかし、いざ金額を聞いたら「30,000円です。」と言われ、あまりの安さに耳を疑いました。

これが、アメリカの緊急病院で日曜の夕方に応急処置をしたとなると、1,500~2,000ドルほど掛かると思います。アメリカの医療費は異常に高いです。

まとめ

こうして日本とアメリカの子育て事情を比較して見ると、色々な違うメリットが見えてきました。

日本の食品の質の良さと便利さ、そして医療費の安さはかなり重要な要素になりますが、生活して行く上で、親や子供にとってあまり型にハマらない生き方や友達付き合い、そして子供を育てる環境にあるアメリカ社会は、ストレスの多い日本社会と比べると精神的に楽と言えるでしょう。

日本とアメリカに住む選択肢があるのであれば、あなたならどちらを選びますか?

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ABOUTこの記事をかいた人

小宮山

現在、アメリカのバージニア州在住。1998年に米国留学し、その後、就職・結婚・育児を得て、2014年から地元カウンティーにて複数の公立小学校の臨時教師として勤務。現在、ESLの教師の資格及び、教員免許取得を目指して勉強中。アメリカ人と結婚し、二人の息子を持つ。