幼児の英検受験どう思う?会場で泣いたり叫んだりの迷惑行為。英検よりもっと大切なことは?

幼児 英検 泣く 騒ぐ

最近では小さなうちから英語教育を行うご家庭が増えてきていますね。その傾向から、幼児の「英検受験」もかなり増えてきています。

一般的には小学生から受ける、というイメージの英検ですが、最近の英検会場では3歳~5歳の未就学児の姿がたくさん見られます。

小さな子どもが英検を受けることについてはさまざまな意見があります。今回は、幼少期の英検受験の必要性について、考えてみたいと思います。

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幼児の英検受験が増えてきている理由

最近は、テレビなどで自宅用の英語教材や、英語塾の宣伝を目にすることが増えてきました。その中でよく聞くのが「〇歳で英検××級!」というようなうたい文句。

英検は5級から1級まであり、2級は高校卒業レベル、準1級や1級は大学レベル相当とされています。こういった検定を幼少期に取得することで、英語力を証明したいと考える親御さんは少なくありません。

インターナショナル幼稚園に通っている方で年長の卒園までに英検を取得される方が多いです。理由を訪ねたことがあるのですが、小学校に上がると同時に英語を話さなくなり英語をすぐに忘れるので、英語力がピークの幼稚園年長の年に英検を取得し、将来英語を忘れたとしても、英検だけは保持できるから、ということです。

この理由には本当にびっくりしました。幼稚園が英語力ピークとならないように、小学校に入ってからも英語を使って欲しいものです。

参考記事:インター幼稚園、プリスクール卒業後に”英語力が0になる”って本当?

また、今後は大学受験の英語の様式が大きく変わるといわれていることも、幼児期の英検取得の大きな理由のひとつです。

現時点では、まだ英検や各種試験の成績が大学入試でどのように評価されるのか確定していません。しかし、何らかの形で英検などの資格が評価され、大学入試の手助けになると考えられています。

こういった状況から、「英検を取っておいた方が、今後役にたつ!!」と、積極的に子どもに受験させる親御さんが増えてきています。

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「英検」受験は子どもにとって有益なのか?

私自身も、子どもと一緒に英語の絵本を読んだり、語りかけをしたり子どもと英語を楽しんでいる親のひとり。幼児期の英語学習には賛成です。

しかし、英検に関していえば子ども自身が「受けたい!」と切望する場合を除いて、未就学のお子さんが受験する必要はないと考えています。

理由は、大きく2つあります。

  1. 幼児への身体の負担が大きい
  2. 「検定」ありきの勉強の必要性を感じない

英検は一次試験(筆記試験・リスニング)と二次試験(面接)の2部構成。

受ける級によって所要時間は異なりますが、一番易しいとされる5級で1時間30分、2級~1級になると23時間とかなり長丁場になります。

大人でもこれだけの時間慣れない場所で集中して問題を解いたら疲れちゃいますよね。

また、英検はマークシート形式の試験。

問題形式は程度パターン化されていますが、慣れるまでは問題の意図をしっかりくみ取り、正しくマークする、という訓練が必要です。

まだ小学校に行っていないお子さんの場合、ふつうはこのような「試験問題」や「マークシート」に慣れていません。そのため、英語力の有無に関係なく、英検を受験する場合にはそれ相応の特訓が必要になってきます。

ここで疑問なのが、わざわざ「英検対策」に注力してまで幼少期に英検を受ける必要があるのか?ということ。

小さな頃から英語に親しむ子どもたちに「なんで英語を勉強するの?」と聞くと「楽しいから」「外国のお友達とおしゃべりするのが楽しいから」と答えがかえってきます。

等身大で英語を学んでいることがよくわかりますよね。

子どもたちにとってはこれが英語のモチベーションになっていて、楽しめている証拠なんです。

目の前に外国の人がいたら声をかけてみる、コミュニケーションをとってみる、外国のお友達と自然に遊んだり、英語の絵本を楽しく読める・・・

こういった日常に落とし込まれた英語の時間が子どもたちの英語力をより強固なものにするし、長い目で見て楽しめる土台になります。

だから、「英検」を大きな目標に掲げて親が受けさせる、というのはすごく意味のないことだと感じるし、むしろ子どもの英語に対する視野や世界観を狭めてしまうと考えています。

幼児に英語を教えること自体は良いことですが、やり方や目的に問題があれば、子供が英語を拒否し、英語大嫌い!になるなど、あとで取り返しのつかない事態になることもあります。

関連記事:小学校前の幼児期から英語教育をした方がよい4つの理由とは?

英検試験会場で幼児の受験者が騒ぐ、泣くという問題

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小さな子どもとはいえ英検の受験に親が付きそうことはできません。

近年では、英検の会場で親が退室しようとすると泣き出してしまったり、試験中に騒いだり、動き出してしまう子どもがいたり・・・といった問題が増えてきているそうです。

まだ身体的にも精神的にも試験を受ける土台ができていない小さな子どもに無理をさせてまで「英検」を取得させること、さまざまな受験者がいる会場に泣く子どもを送り込み受験させること、これは完全に親のエゴです。

わかりやすい指標だからという理由で英検を受けさせること。こういった安易な親の行動がまわりの受験者の迷惑になったり、子どもが英語を嫌いになってしまう可能性がある、ということをしっかりと考える必要があります。

英検の受験は子どもの特性を見極めて

もちろん、子どもが自発的に「英検を受けてみたい」という場合には、この限りではありません。

子ども自身が「自分の英語力を確かめてみたい!」「テストを受けてみたい」と望むのであればぜひチャレンジしてみたらいいと思います。

しかし、英検は子どもだけでなくさまざまな人が受けに来ます。英語力にかかわらず「試験を受けられる準備が整っているかな?」という視点でお子さんとしっかりお話しながら考えてみてください。

英検の公式サイトに、「英検デビューできるかな?チェックシート」というものが用意されています。受験を考えている方は、これと照らし合わせながら、検討することをおすすめします。

参考:英検受験前のチェックシート
https://www.eiken.or.jp/eiken/eikenkids/checksheet/

私自身も2歳の娘とおうち英語を楽しむ親の一人ですが、子どもが「受けたい」というまで英検の話は親からするつもりはありません。長い目でみて子どもがより楽しく英語に触れられる環境づくりをしてあげられたらいいなと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

Ushiko

外国語学部卒業、2017年小学校英語指導者認定資格取得。 1歳の愛娘とおうち英語を楽しんでいます。 現在は民間企業の海外事業部で働くかたわら、おうち英語に関する記事執筆中。家族で英語を楽しみたいみなさんへ役立つ情報を発信していきます!